産みの苦しみ
2005年 04月 22日
古田選手は今日ノーヒットだった。残念だけど仕方ない。チームは2回裏、宮出選手がソロホームランで先制。4回表に追いつかれ7回表に勝ち越された。9回裏「古田選手が記録達成できるなら、また12回までやってもいい」と思った矢先、ラミレス選手が同点ホームラン。古田選手、三振。宮出選手、ヒット。ユウイチ選手、フォアボール、そして土橋選手がサヨナラタイムリー!と勝ち方は最高だった。
ヒーローインタビューはもちろん土橋選手で、最後に一言「古田さんも人間ですから」。かなりのプレッシャーがかかっていると思う。球場を後にするとき、手を振りながら、本当に申し訳なさそうな古田選手の表情がとても印象的だった。
神宮に頻繁に通うことはファンにとっては普通のことであるが、ファンでない人には理解できないことなのかもしれない。かつてヤクルトが日本シリーズに出たときに、チケットを購入できたうれしさのあまり、ファンでない友人達に「これが第1戦でしょ、これが第2戦でしょ。。。」という感じれで第7戦までのチケットを見せ、私は「よかったねぇ!すごいね!」なんて言葉が返ってくる、と当然思ったのだが、彼らは「え、えっ、ぜ、全部見に行くの?」とかなり引いている様子だった。
何年か前に神宮開催の全試合(約60試合)を見にきた埼玉在住のヤクルトファンや、仕事が終わってから車を飛ばし、神宮に到着するのが毎回7時半ごろになるのに年間30試合以上も神宮に足を運ぶ群馬在住のヤクルトファンの存在を私は知っている。そういうコアなファンが数多くそれぞれのチームにはいる。そういうことを考えると近鉄がなくなったことによるファンへの影響も理解できるし、そういうことを理解して選手会として戦った古田選手や磯部選手はやっぱり偉大だって思うのだ。人の気持ちを理解できない人々もけっこういる中、こういう人たちはとても貴重で不可欠だ。
古田選手の2000本目のヒットは土日の松山坊ちゃんスタジアムだろうか、来週火水の福岡ヤフードームだろうか。できれば29日に神宮に戻ってくるまで2000本目は取っておいて欲しいけれど、チームの状況もあるし。果報は寝て、いやあまり気にしないで、待つことにしよう。